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直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム

直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムとは?

直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(ちょくさアルキルベンゼンスルホンさんナトリウム)とは、合成洗剤に使われる界面活性剤のひとつ。略して LAS (Linear AlkylbenzeneSulfonate の頭文字、ラスと読む)と言う。また、農薬に使われる乳化剤や、繊維を染色加工するための分散剤にも使われている。

歴史

かつては、合成洗剤の界面活性剤として 、分枝鎖型アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム が使われていたが、魚毒性、河川が泡だらけになるなど著しい環境問題が問題になったので LAS が使われるようになった。最近ではさらに毒性の弱いポリオキシエチレンアルキルエーテル (AE) 等も使われるようになった。

毒性

LAS は決して無害ではないことは事実である。しかし、一部の石鹸メーカーや植物系界面活性剤を売りにしているメーカーの中には、事実を捏造して過剰に有害視し消費者の不安を煽るところもある。

魚毒性

ABS よりはるかに少ないが石鹸より毒性は強い。しかし、石鹸の一回に使う量が多いことや、下水道の整備が進んだことから一回の使用による影響は必ずしも石鹸より大きいとは限らない。

皮膚刺激性

OECD によると、20% 以上の濃度の LAS で皮膚刺激性ありとしている。ただし、日常生活ではこの数百分の一以下の濃度でしか接触しない。

慢性毒性

人体実験のデータはなし。マウスやラットの実験では肝臓重量の増加や腎臓への影響が報告されているがこれは日常生活ではありえない大量のLASを摂取した際の実験結果。

体内への吸収

人体実験のデータはなし。ラットでは168時間、アカゲザルでは24時間でそのほとんどが排泄されていた。

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